こんにちは、これいい和の伊藤です。
バックや財布、ジャケットなど、私たちの生活に溶け込んでいる革製品。
革製品と聞くと、海外ブランドが強いと思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ブランド力は海外の方か強いかもしれません。
ただ、革の歴史では日本も負けていないのは、皆さんご存じでしょうか?

その歴史は、実になんと1,000年以上と言われています!
古くから日本でも革文化は継承されていました。

(もはや日本の伝統工芸品と言ってもいいのでは?)

今回は、そんな革製品を製造している、ラモーダヨシダさんにお話しを伺ってきました。

もくじ
1|ラモーダヨシダさんについて
2|商品ができるまで
3|全体を考えた製品作り
4|革職人の現状
5|最後に

1|ラモーダヨシダさんについて

ラモーダヨシダさんは、創業から半世紀以上も革小物を製造している、日本最大規模の革小物メーカーです。
東京・上野の実店舗では、「財布ができるまで」のプロセスをくわしく紹介するだけでなく、職人の作業場を見学でき、つくり手の顔が見える貴重な場所になっています。

そんなラモーダヨシダさんの革職人の大石さんに、商品ができるまで流れや日本の革職人の実態を聞きました。

2|商品ができるまで

財布やバック、靴、ベルトなど日常から使っている革製品。
それらが1個できる出来上がるのにどれ位の時間がかかるかご存じでしょうか?

例えば、財布であれば型紙の製作から最終縫製で約2日かかって1つの財布が出来上がります。これは、最低でもかかる時間で、他にも商品の企画やサンプルの製作、修正まで考えると、多くの時間と労力がかかって1つの商品が生み出されています。

3|全体を考えた製品作り

商品の製作で一番大変な事は「職人が作り易く、分かり易い型紙を作ること」と語る大石さん。商品製作の設計図ともなる型紙。それが間違っていたり、ズレているといい商品は作れません。
大石さんは、型紙を正確に作るだけでなく、そこに関わる人の事をイメージして作ることをこだわってやっているそうです。
商品の製作には革スキ、組み立て、縫製などそれぞれに専門の職人がおり、1つうまくいかないとその後もうまく作れなくなってしまいます。
なので大石さんの方で、全体をイメージしながら型紙を作るそうです。
専門性が必要とされる中で、それができるのは全ての工程を経験している大石さんだからこそできることだと話を聞いて感じました。
実際に商品は作れても、その前の型紙を作れる職人はそう多くはないそうです。

4|革職人の現状

日本の革職人の現状は、高齢化が進んでおり後継者が中々いないそうです。
その理由の1つとして、なりたくてもなる方法が知られていないと大石さんは言います。
革職人の存在自体があまりオープンになっていない事もあり、一般の方がなりたくてもそこに中々たどり着かない現状があるそうです。

話を聞いてまずは、多くの方に知って頂くこと、そして働きやすい環境を作っていく事が今後、継承していく上で大切だと感じました。

5|最後に

いかがだったでしょうか。
私たちが普段から何気なく使っている革製品。
今回のインタビューで、製作する上での苦労や、大石さんさんの様な職人さんがいることで、
質のいいものを使う事が出来ていると感じました。
工芸品と同じ様に、知ることでより良さが分かる革製品。私たちが少しでも革製品の良さや職人さんの事を発信して盛り上げていきたいと思います。

ラモーダヨシダHP

http://www.lmy.co.jp/