湿気も増えてジメジメする日が増えてきましたね!
梅雨が明けるといよいよ本格的な夏になるわけですが、今年の夏は例年より暑くなると予想されているそうです。
6月からは電気代も上がりますが、クーラーや暑さ対策は中々我慢するのは難しいですよね。そんな暑い夏を乗り切るために、これいい和がおすすめするのが「京扇子」です。
日常使いや、縁起の良いハレの日にも使用される京扇子。
今回は、そんな京扇子の魅力をご紹介します!


1 京扇子とは?

京扇子は、日本の伝統的な扇子の一種です。
“京”は京都を指し、京都で製作されることからその名が付けられています。京都は日本の歴史や文化の中心地の一つであり、京扇子はその伝統的な工芸品として知られています。
京扇子は、紙や絹、竹などを使って作られます。扇子の形状は、持ち手部分とそれに取り付けられた扇面(うちもの)から成ります。扇面には様々な図柄や絵画が描かれ、美しい景色や風景、花鳥風月などのモチーフが一般的です。
また、金箔や銀箔、漆塗りなどの装飾も施されることがあります。

2 京扇子の歴史

京扇子は、夏の暑さをしのぐために使われるだけでなく、舞台や儀式、祭りなどの特別な場での演出にも用いられます。
諸説ありますが、扇子自体の歴史は平安時代の初期頃とされています。
およそ1200年前、文字を書くために使われていた短冊状の細長い木の板「木簡(もっかん)」の片端を紐で閉じたものを、「桧扇(ひおうぎ)」と呼び使用していたそうです。これが扇子のはじまりとされています。
はじめは木だけだったんですね!
そこから、今のベースである竹と紙によってできる「紙扇(かみせん)」が作られたようです。
5本の骨に紙を貼ったコウモリが羽を広げた姿に似ていたため、「蝙蝠(かわほり)扇」と呼ばれたそうです。

3 京扇子の特徴

扇子は無限に広がる「末広がり」の形をしていることから縁起の良いものとされ、冠婚葬祭や七五三など、日本の節目である行事に身につけるものとされています。
繁盛・開運の意味があることが関係していそうですね。

京扇子は87回職人の手を通るとされ、製造においては、上絵や扇面、扇骨など工程ごとに職人がおり、分業体制が敷かれています。それぞれの専門家がいるからこそ、総合的に高品質な製品が生み出されています。 また、国内の扇子の生産高の約9割を京扇子が占めるほどになっています。

4 扇子の名称について

扇子にはそれぞれ、名称がある事はご存じですか?
意外と知らない方も多い名称について、ご紹介します。

①扇面(せんめん)・・・和紙などの紙が貼られている部分、あおぐ際に風を送る部分です。
②扇骨(せんこつ)・・・扇子の骨組み部分の総称。主に竹を使用し、白檀やひのきなど香木を使用することもあります。また、扇骨の本数の事を「間数」といいます。
③要(かなめ)・・・骨を留めている部分。
④中骨・・・内側の扇骨のこと。
⑤親骨・・・扇骨のなかでも両端にある太い骨の箇所。
⑥天・・・扇面の一番上の部分
⑦地・・・扇面の一番下の部分

今回は京扇子についてご紹介してきました。
日本の夏をさわやかに涼しく過ごせるように、ぜひ京扇子を夏のアイテムに取り入れてみてください!

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