こんにちは、これいい和のいきものがかりです。
じめじめとした季節から、少しずつ、夏の気配が感じられるようになりました。
そんな季節にぴったりなのが、沖縄県の工芸品、八重山ミンサー織です。
特徴は、独特の“五つと四つ”の絣柄。これには、実はある意味がこめられているのです・・!今回はそんな八重山ミンサー織をくわしくご紹介します。

1 「ミンサー」って、どんな意味?
2 気になる模様に込められた意味は・・・
3 贈り物にもぴったり

1 「ミンサー」って、どんな意味?
まず気になるのが、「ミンサー」という独特の言葉。
「ミン」=「綿」で織られた
+「サー」=(幅の)「狭い」
というのが語源と考えられているそうです。
なので、ミンサーは、木綿の細帯ということ。
ミンサー織は、八重山のほか沖縄県の各島・各地域で織られてきました。藍染めで幅10cmくらいのものを基本とし、その土地によって少しずつ模様が異なります。かつては藍色1色でしたが、観光客向けにさまざまな色・製品がつくられています。

2 気になる模様に込められた意味は・・・
八重山ミンサー織は、経糸・緯糸(たていと・よこいと)ともに木綿糸でできています。経糸を、白い絣(かすり)模様ができるように先に染めてから並べます。これに緯糸を入れて織ることで、模様ができあがるのです。そしてこの模様が、八重山ミンサー織の最大の特徴なのです。

八重山の柄は、4つと5つの長方形を組み合わせた市松模様のような柄。
「いつ(5つ)の世(4つ)までも末永く」という願いが込められているのです!
また、両端にほどこされる短い横縞が連なった柄は、「ヤシラミ」柄。
足の多いムカデに見立てて「足繫く」という意味があるのです。

これはかつて沖縄で通い婚だった時代、婚礼のしるしとして、女性が男性にミンサー織の帯を贈っていたから。「いつの世までも足しげく通ってくださいね」という想いを込めていたんですね。また、ミンサー織の藍染も、藍をくり返し染めることから、「愛を重ねる」という意味合いもあったそうです。(ダジャレ!)

3 贈り物にもぴったり
こういった背景のあるミンサー織ですので、結婚のお祝いに贈るのもぴったりですね。鮮やかで美しいランチョンマット。さわやかな水色とピンクのコースター、元気づけるお守り。色の配色はどこか沖縄の自然を感じさせるさわやかな色合いです。

八重山ミンサー ランチョンマット
ランチョンマットは、新婚の方だとまだ揃えていないことも多いと思うので、おすすめです。休日に2人でゆっくりおうちでランチを楽しむ時なんかに、使っていただきたいですね。丹念に織り上げた手織りの風合いが、食卓にあたたかさと彩りを与えてくれます。
八重山ミンサー ランチョンマット

八重山ミンサー コースターペアセット
コースターも気軽に贈れるギフトとして人気があります。
ちなみに先日催事のお店に来てくださった、ショッピングを楽しむおばあちゃんのお2人は…「いつの世までも」のお話をしたところ、「かわいいし、おそろいで買っちゃお!」とご購入いただきました(笑)仲の良い友人がいるって、とっても素敵だなと思わせていただきました。
コースターはグラスのコースターのほかにも、花瓶敷きや、ちょっとした置物の下に敷いても◎です。
八重山ミンサー コースターペアセット

八重山ミンサー 苧(ぶー)入りお守り袋
「苧(ぶー)」とは沖縄県八重山の昔からの言い伝えで、持つ人の魂を守り、元気をつけるとされています。こちらも大切な方への贈り物、またご自身で持つのもよいですね。
八重山ミンサー 苧(ぶー)入りお守り袋

ちなみに、沖縄県はもう夏が始まっていますね。暑い季節も工芸品とともに、豊かな暮らしができますように!