こんにちは、これいい和です。

突然ですが「うつわ」と一言で言っても、色々なうつわがありますよね。

陶器や磁器、木製、漆などなど。

最近は廃棄する予定だった素材の成分を混ぜ合わせて、環境に配慮した商品を作っている、なんてことも耳にするようになりました。うつわの可能性を感じます。

そんな中、変わらないシンプルさで人気のうつわ「備前焼」をご紹介します。

備前焼は岡山県の伊部地区を発祥とした焼き物として、有名な伝統的工芸品の一つ。

日本遺産に指定された「日本六古窯」の一つでもあります。

その特徴といえば、これいい和でも取り扱いのある「うつわ」にも良く見られる、「絵柄を描かない」ということです。

そして、もう一つの強みといえば、釉薬も一切使用しないことです。釉薬をかけないことで、うつわ本来の質感を楽しむことができるのが魅力の一つ。

このような特徴からも、備前焼は究極にシンプルなうつわだと言えます。ある意味、「素材」と「焼き方」そのもので勝負していると言えますよね。

「投げても割れない」って本当?

備前焼と言えば、一説によると投げたり落としたりしても「割れない」と言われているそう。

その理由は焼き物そのものが非常に硬いからです。

釉薬を一切使わず、「焼き締め」という技法で形を作るのが備前焼。他にも信楽焼、伊賀焼、越前焼、丹波焼、常滑焼などにも使われている技法です。

なぜ固くなるかというと、秘密は土にあります。

土に含まれている成分には様々ありますが、その中の鉄分や灰などが焼成の際に、高温により溶けてガラス質に変わり、釉薬代わりになるそうです。

備前焼の色柄について

さきほど、備前焼は「絵柄を絵柄を描かない」とお伝えしました。

しかし、実際はさまざまな模様や色があるのが備前焼。

ここでは、代表的なな4種の色柄をご紹介します。

  1. 胡麻(ごま)

名前からもイメージできるように、胡麻のような粒がある模様が特徴です。垂れ流れている「玉垂れ」という模様もあります。白、黄色、青など様々な色があります。

 2.桟切(さんぎり)

黒や灰色、青色などの色の変化が模様のようになっている桟切。燃料が燃え尽きることできる灰に作品の一部が覆われ、そこが空気の循環が悪くいぶし焼になった部分がこのように変化します。

 3.火襷(ひだすき)

オレンジに近い茶色に、たすきのように茶色や朱色に近い線が入っているのがこの火襷です。元は、窯の中でうつわ同士がくっつかないように、とその間に挟んでいた藁が化学反応によって変化し、緋色の襷模様となって模様のようにうつわに反映されていたそう。1つとして同じ模様がないのも魅力の一つですね。

 4.牡丹餅(ぼたもち)

ぼたもちのような、丸い形の模様が特徴。土を丸めてうつわの上に置き、そこで生まれた焼けムラが模様として発色したものです。

他にも黒備前、青備前、白備前など色々な技法がある備前焼。

成分と焼き方によって変化を生み出す焼き物と言っても過言ではないですね。

ぜひ備前焼の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

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