冬の寒さを感じるこの頃…。12月に入り、出かける時にコートやマフラーが手放せなくなってきました。
冬本番に入るにつれ寒さが日増しに厳しくなっていますが、その分心があたたかくなるような楽しいイベントも多い冬!
寒さと上手に付き合いながら、日々を楽しむ。そんな冬の季節におすすめな過ごし方を二十四節気とともにご紹介いたします。

はじめに

二十四節気とは?

二十四節気とは、もとは古代中国に季節を表す暦のようなものとして考えられました。春夏秋冬の4つの季節を、さらに6つに分けたものを指します。

↓二十四節気 詳しく知りたい方はこちらへ↓

冬の訪れは暦では11月の上旬とされ、大まかにいうと2月のはじめまでを指します。

こちらで細かくご紹介していきます。

1.「立冬 りっとう」 11/7~11/21頃

冬のはじまり。昼夜の長さが等しいとされる「秋分」と、昼の長さが一番短くなるとされる「冬至」の中間の季節のことです。まだまだ秋らしい気配が続く頃。冬のファッションやあたたかさを感じる小物が気になる季節ですね。
そんな季節の変わり目は体調を崩しやすくなることも多いので、しっかり体をあたためるのがおすすめです。
れんこん等の根菜類は東洋医学で「陽」の食べ物に分類され、体をあたためてくれる食材の一つとされています。れんこんのビタミンCはでんぷんに守られているため、ゆでても壊れにくいのだそう。調理しやすいのは嬉しいですね。
旬は11月~3月で、れんこんには穴があって先を見通せることから「見通しがきく」という縁起物としてお正月のおせちにも用いられています。
気温の変化にしっかり対応して、体を冷やさずに元気に乗り切りたい季節。ゆっくりお湯につかって、リラックスする時間をしっかり作るのもおすすめです。

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2.「小雪 しょうせつ」 11/22~12/6頃

寒い地域では雪が降りはじめる時期。大雪ではなく、わずかな雪という意味から「小雪」とされています。とはいえ、昼間は日によってはまだ暖かい日もあり、寒さと温かさの両方を感じることのできる時期ですね。
11月23日の「勤労感謝の日」は、その年の収穫をお祝いし、翌年の豊穣を祈願する宮中行事、「新嘗祭(にいなめさい)」が行われます。宮中でも最も古い恒例祭とされ、「新」は新穀、「嘗」は奉ることを指します。つまり、その年の新穀を天皇陛下が神々にお供えし自らもお召し上がりになることで、実りへの感謝と国家国民の安寧をお祈りする日なのです。
以前はこの日より前に新米を食べることを慎むという慣習もあったそうです。
だんだんとお鍋などが美味しくなってくる季節。日々の恵みに感謝して、おいしい新米をたくさん食べて元気よく過ごしていきたいですね。

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3.「大雪 たいせつ」 12/7~12/21頃

本格的に雪が降り始め、動物も冬眠をはじめる時期が到来します。
水道から出てくる水の冷たさに、寒さの本番を感じます。ダウンコートやホッカイロのあたたかい小物の出番ですね。
また、年の瀬に向け、少しずつ慌ただしくなってきますね。コロナ禍で減った忘年会なども、今年こそはと意気込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一年の最後の月、年始に立てた目標や抱負などは、叶えられましたか?
店長は一年が終わる頃になって、やっと思い出すなんてこともありました…。
新年への準備、「正月事始め」もこの頃。「正月事始め」にまつわる内容に、「煤払い」「松迎え」「年男」の3つがあります。
煤払いとは、一年の汚れを落とし、年神様を迎えるための儀式、松迎えとは門松やおせちを料理する時に使う薪を取りに行く日の事です。今でこそ完成されたものを手にすることが多くなっていますが、昔は松や料理をするのに必要な薪も自分たちで集めていたんですね。最後の年男とは、お正月の準備を取り仕切るリーダーのこと。かつては家庭の家長がその役割だったそうです。時代とともにそれが長男など、若い男性がその役割を担うことになり、現代のスタイルに合わせた形へとさらに変化したようです。
 ※年神様とは、元旦に新年の幸せをもたらすために降りてくる神様のこと。

4.「冬至 とうじ」 12/22~1/4頃

日が沈むのが早く、気付けば夕方の時間でも真っ暗…。1年で最も夜が長いとされる「冬至」は、毎年12月21日か、22日になります。
古事記の天照大神からもわかるように、日本人は太陽に対して昔から特別な思いをもっていました。冬至は太陽の力が一番弱まる日とされますが、その反面この日を境に日照時間が伸び陽の気に向かう、「一陽来復 いちようらいふく の日」と呼ばれ、みそぎの意味合いで柚子湯に浸かるといいという習慣があります。柚子には血行を促進し、冷えをやわらげてくれる効果があり、冷え切った体にもおすすめです。
また、冬至の食べ物といえばかぼちゃ。食物繊維やビタミンを多く含んだかぼちゃは栄養満点。体にやさしい自然な甘さが嬉しいですね。
クリスマスや仕事納め、そして新年をお迎えするこの時期。
日頃忙しいという方もご家族やご友人、大切な方に会ったり、こたつに入ってみかんを食べながらゆっくり過ごすというのもいいですよね。
この一年を振り返り、新しい気持ちで新年の抱負を考えてみるのもおすすめです。

5.「小寒 しょうかん」 1/5~1/19頃

寒さがますます厳しく感じられる「寒の入り」。冬至の日の頃に比べると少しずつ昼が長くなったようにも感じられます。
七草粥や鏡開きのあるこの時期。おせちやお正月の食べ過ぎや飲みすぎた体をいたわる意味でも、七草粥はとってもおすすめです。春の七草と呼ばれるセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロにはビタミンCや食物繊維が豊富です。
また、1月11日は鏡開き。お正月の間飾っていた鏡餅を下げ、木槌などで鏡餅の餅を開き、お雑煮やお汁粉などにしていただきます。
この鏡餅、実は年神様が家を訪れた時の依り代とされるため「切る」「割る」とは言わず、縁起の良い末広がりの意味から「開く」と呼ばれるようになったそうです。そのため、包丁で「切る」という言葉が避けられています。
七草粥も鏡餅も無病息災を祈願するもの。健康な体で元気な一年にしていきましょう!

6.「大寒 だいかん」 1/20~2/3頃

1年で最も寒いとされる頃で「寒の内」と言われます。
大雪が降ったり、お正月明けの疲れが少しずつ出てきたりもします。
気候を利用した「寒仕込み」もおすすめです。
寒仕込みとはこの「寒」のつく時期にお醤油やお味噌、日本酒を仕込むこと。雑菌が入りにくいこの時期に適しているのだそう。
また、2月3日は節分です。邪気の象徴とされる鬼を、煎った豆をまき追い払う行事ですね。豆といえば健康を祈願して、年の数だけ豆を食べる習慣があります。小さい頃はたくさん食べられる大人がうらやましく思ったことも…。
さて、この時期は寒さのピークを迎えますが、「三寒四温 さんかんしおん」という言葉があるように、寒暖を繰り返しながら少しずつ春に向かっていくのもこの時期ですね。フキノトウのつぼみが顔を出したり、春の兆しも少しずつ感じはじめます。
春はもうすぐそこです!