こんにちは、これいい和の店長です。
今回はあつい夏を楽しむ粋なアイテム、雪駄についてご紹介します。

雪駄の誕生 その1

雪駄(せった)は、日本の伝統的な履きものの一つです。
雪駄、草履(ぞうり)、下駄(げた)など日本には様々な履きものがある中で、よく違いを聞かれるのが「雪駄」と「草履」です。
この2つのおおまかな違いは素材によるところが大きい違いとなっていました!
草履:素材は「い草」などの植物、日常の履きやすさを重視し、水に弱く雨や雪に向かない。

雪駄:素材が革製などで加工をされている、雪や水に強い。

雪駄はその名の通り「雪」が関係しているんですね!
実際、雪駄の誕生については諸説ありますが、草履の弱点である雨や雪などを避けるために当時草履を改良する形で考えられたのが、この雪駄だとされています。
このことから、種類が異なる雪駄と草履ですが、広い意味で行くと、雪駄は草履の一種とも言われることにつながっています。
ちなみに、同じ履きものの「下駄」は、雪が歯と呼ばれる部分に詰まってしまい、歩きずらかったそうです。

雪駄の誕生 その2 千利休と雪駄

雪駄が生まれたストーリーでもう一つご紹介したいのが、茶人の千利休です。
千利休がある時足をすべらせて転倒し、怪我をしてしまいました。それを知った織田信長が草履と靴を組み合わせ、草履の底に革でできた底を貼り付け、滑り止めの鋲を打ち付けた履き物を作らせ、それを履くよう命じた、という説と、千利休自ら考案したという説もあります。
どちらにせよ、それが雨や雪でも滑らずに歩くことができると世間に広まっていったんですね!

雪駄の履き方

ここでは、伝統的な履き方と現代のスタイルに合わせた履き方をご紹介します!
これいい和では、より現代のスタイルに合わせた雪駄を扱っています。お持ちの雪駄に合わせた履き方がありますので、参考にしてみてください!

1.伝統的な履き方
・花緒の位置
雪駄は左右がない履きもの。花緒の部分も中央に位置しており、どちらの足で履いても大丈夫な設計になっています。履き方のくせによっては、片足だけすり減る事があると思いますが、左右を入れ替えて履くことで、片足だけのすり減りを避けるという意味があります。
・かかとの位置
雪駄の伝統的な履き方といえば、かかとを1~3cm出して、指先を花緒に軽く引っ掛ける程度で履きます。履きものが小さく見えるかもしれませんが、伝統的な履き方として伝わっている履き方です。

2.現代的な履き方
・花緒の位置
花緒の位置を親指側にずらしてある雪駄は、足入れの収まりを良くし、より気軽に雪駄を楽しめるように履きやすいスタイルになっています。サンダル近いイメージですね。
・かかとの位置
かかとを出しすぎず、花緒に足を軽くひっかけるスタイルではなく、深く指を入れて履きます。ちなみに足を入れる時は花緒がよじれないようにご注意を!
雪駄は一度履くとその人の足の癖がつくので、最初の足入れがとっても大事。
特に花緒は一度よじれるといつまでも花緒が裏返りやすくなるというクセがついてしまうそう。何事も最初が肝心ですね!

おすすめの雪駄

・雪駄 千利休 デニムとんぼ 8,690円

デザインと履き心地に優れた、現代風に仕上げられた奈良県産の雪駄。
3か所にあるクッションで、履きながらリラクゼーション効果を得ることができ、さらに足指に沿ったデザインでよりフィットする構造になっています。
天板には国産のデニム生地を使用し、デザインと肌触りの良い雪駄です。

・雪駄 -Re:休- 太麻 しじら織 9,350円

花緒には徳島の阿波しじら織、天然素材の太目の麻で編んだ天板は、通気性に優れているので、汗をかいても素足にはりつきにくい仕様です!内部には3つクッションを内蔵していて、雪駄とは思えない履き心地に加え、足ズレがしにくく疲れにくい仕様になっています。