こんにちは、これいい和のサングラスです。
今年はWBCから始まり、サッカーやバスケ、ラグビーのW杯などスポーツが盛り上がった一年だったと思います。
私も思わずテレビの前で声を上げてガッツポーズをした事が何回もありました(笑)

そんなスポーツの中で、特にサッカーなどで「ジャパンブルー」「侍ブルー」という言葉もよく耳にすると思います。その「ブルー」とは「藍色」のことを指すことは皆さんご存じでしょうか?

武将が戦の時に身に着け、葛飾北斎も愛し、スポーツでも使われる藍色。
今回はそんな昔から日本人に身近だった藍染めの中でも「武州正藍染」についてご紹介します。

もくじ
1|そもそも藍染って?
2|「武州正藍染」が渋沢栄一のビジネスルーツ!?
3|藍染の知られざる効果
4|最後に

1|そもそも藍染って?

藍染はかつて源平の戦いなどで武具に使われたり、農作業などの作業着で使われたりと日本人となじみ深くかかわってきました。
そんな藍染がどうやってできるのかをご紹介します。
① まず原料となる植物の「タデ科の植物の葉」を乾燥させて、藍染の命でもある原料の「すくも」
  作成します。
  ※藍玉はすくもを丸く固めたもので玉藍とも呼びます。
② すくもを灰汁(あく)、ふすま、石灰、日本酒、水などと一緒にかき混ぜ発酵させていきます。
  これを天然灰汁発酵建(てんねんあくはっこうだて)といいます。この状態が藍の華と呼ばれます。
③ 精練の前にすべての白糸をてでさばきます。糸の状態が悪いと、それだけ藍の食い込みや均一性が
  損なわれます。
④ 染めては糸をほぐし、また液に付け込んで染めて、という工程を30回ほど繰り返します。

2|「武州正藍染」が渋沢栄一のビジネスルーツ!?

武州正藍染は埼玉県指定の伝統工芸品です。埼玉県武州地域に由来する正藍染を施した織物を指します。つまり「武州でつくった正藍染め」のことを言います。
剣道着や足袋、袴などに使われていて、袴は全体の約7割が武州正藍染で作られています。
江戸時代、武州に生まれ育ち、のちの日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一の実家では「藍玉」の売買を行っていました。その手伝いを渋沢栄一はしていたこともあり、渋沢栄一のビジネスのルーツは藍染めだといわれています。

「正藍染」とはすくもで発酵させる伝統的な藍建て(本建て)による藍染のことを言います。藍染といっても様々で、石炭由来の合成藍であろうと化学染料で染めようと藍染といわれます。つまり正藍染とは、自然の染料のみで染めた、本物の藍染なんです!!
ですので少しずつ色がかすれていき、味が出てきて、自分だけのオリジナルになるので愛着も持てます。

3|藍染の知られざる効果

そして藍染には様々な効果があるとご存じでしょうか?

今回はその一部をご紹介させていただきます。
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・紫外線を防ぐ…紫外線をカットしてくれるので赤ちゃんの肌着などにも優れています。
・血流をよくする…遠赤外線効果があり、体がぽかぽかしてくるといわれています。
・抗菌作用…汗臭くなりにくく、かぶれにくい、そして皮膚の痒み(アトピーなど)を
 抑えるとして最近では注目されています。
・毒虫よけ…昔の人が手甲(テッコウ)と脚絆(キャハン)に藍染を使っていたのは
 虫刺されから身を守るためといわれています。
・丈夫で長持ち…虫に食われず擦れに強いのでジーパンなど労働着に使われていました。

※藍染のデメリット…色落ち(水濡れ、摩擦、紫外線により色が変化してしまう)
→汚れが付着したら水にぬらした布を固く絞り優しく拭き取るのがオススメです。
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こんなにも藍染には効果があったなんて驚きですよね!

4|最後に

いかがでしたでしょうか。
藍染は意外と街中を気にしてみると様々なところで目にします。
そんな藍染の中にも色々な藍染があるので、見てみてください!
そして皆さんも普段使いに藍染を使ってみてはいかがでしょうか?