2022.11.21 よみもの
工芸品で日本酒を楽しむ
もくじ
1|はじめに
2|奥が深い日本酒の味わい
2-1|日本酒の味の指標
2-2|温度で変わる日本酒の味
3|酒器で日本酒を味わう
3-1|形状で味わう
3-2|素材で味わう
4|これいい和のおすすめ酒器
江戸硝子 フリーグラス 藍色
美濃焼 白平盃ペア
山中漆器 NAGOMI フリーカップ
大阪浪華錫器 富士山 盃
5|最後に
1|はじめに
こんにちは、これいい和の店長です。
最近、スパークリング日本酒や度数の低い日本酒などをよく目にします。
日本酒が苦手な方やお酒が強くない方でも楽しめるものが増えてきましたね。
工芸品でも多くの盃、ぐい吞みがあり、日本酒とは切っても切り離せない関係です。
今回は、そんな日本酒をより楽しめる味わい方や酒器の選び方をご紹介します。
2|奥が深い日本酒の味わい
日本酒の味の表現で「甘口」「辛口」とよく耳にしますよね。
ただ、実際に日本酒を味わうとそれだけでは表現できないほど、奥深い味わいを感じるのが日本酒。そして、それが日本酒を楽しむ醍醐味とも言われています。
2-1|日本酒の味の指標
日本酒の味を示す指標として「日本酒度」と「酸度」があります。
日本酒度
日本酒度とは、日本酒の比重を表したものを言います。日本酒度が高いものほど辛く、逆に低いものほど甘いとされています。
酸度
酸度とは、お酒に酸味や旨味をもたらす有機酸(乳酸、コハク酸、リンゴ酸など)の量を表したものを言います。酸度が高いものほど甘く、低いものほど辛いとされています。
よく言われる「キレ」はこの酸度から来ています。
この2つの指標の組み合わせで、日本酒の味わいが変化します。
酒造によっては裏ラベルにそれぞれの数値が表示されていることもあるので、そこから自分好みの日本酒を見つけてみるのもいいかもしれませんね。
2-2|温度で変わる日本酒の味
日本酒には大きく分けて「熱燗」と「冷酒」の2種類あるというのは多くの方が知っていると思います。
ただ、、、5℃変わるごとに味わいと呼び名が変わっていく事はご存じでしょうか?
例えば、熱燗は日本酒の温度が約50℃の事を指します。そこから5℃以上高いものを「飛び切り燗」といい、香りがより強く、味わいもかなり辛口になります。
また、冷たいものだと約20℃の常温から5℃冷えるごとに、涼冷え → 花冷え → 雪冷えと呼び名が変わっていきます。味わいも少しずつ変化していきます。
3|酒器で日本酒を味わう
日本酒に欠かせないのがそれを注ぐ酒器。
酒器の素材や形状によって日本酒の香りや味わい方が変化していきます。
3-1|形状で味わう
厚さ
器の飲み口部分の厚みが薄ければ薄いほど、日本酒が舌を沿って口の中に入るため辛みを感じやすいです。
口径
ラッパ型
カクテルグラスの様なラッパ型のものは香りが広がりやすく、爽やかなお酒に向いています。
風船型
ワイングラスの様な風船型は、内側に香りがこもるため、しっかりと香りを堪能したいお酒に向いています。
角度
盃型
盃の様な軽く傾けるとすぐに飲めるものは、素早く奥まで流れるため辛口に感じます。
また香りが広がりやすく、フレッシュなお酒に向いています。
ぐい呑み型
ぐい呑みの様な角度がない酒器は、盃型とは反対に甘口に感じます。
3-2|素材で味わう
冷酒なら磁器、燗酒なら保温性のある陶器を使用するなど、日本酒の温度や種類によって素材を変えることで、味わいだけでなく、色見も楽しむことができます。
陶磁器
陶磁器は、他の素材と比べて自然な風合いと、2つとして同じものがなく自分だけの酒器を持つことができます。また、飲み口が厚いものが多く甘みを感じやすいのも特徴です。
金属
金属は、熱伝導に優れており温度が保たれやすいのが特徴です。
金属の種類によっては、お酒の雑味をまろやかにするとも言われています。
お酒の初心者におすすめです。
ガラス
ガラスは、清涼感があるため、にごり酒などの色に特徴のあるお酒に向いています。
また、江戸切子などの繊細なデザインの酒器もあり、見た目でも楽しむことができます。
木製
天然木の酒器から漆を塗ったものまで、温もりを感じる事のできる素材です。
また、ものによってはほのかな移り香を感じる事ができより風味を楽しむことができます。
4|これいい和のおすすめ酒器
江戸硝子 フリーグラス 藍色
金箔が散りばめられた華やかなきらめきと、底面の深みのある藍色がきれいな
酒器グラスです。
商品リンク:https://koreiiwaichiba.com/?pid=169527063
美濃焼 白平盃ペア
冷たい飲み物を注ぎ、盃が17℃以下になるになると、柄の色が変化します。
見ても楽しめる盃です。
商品リンク:https://koreiiwaichiba.com/?pid=169908334
山中漆器 NAGOMI フリーカップ
まるで和紙のような色とりどりの見た目は漆で表現されています。
木目や塗りが1点1点異なり、職人の技術が詰まっている逸品です。
商品リンク:https://koreiiwaichiba.com/?pid=170960767
大阪浪華錫器 富士山 盃
富士山の形をモチーフにしているこちらのぐい吞み。
外国人の方や富士山好きの方、インテリアとして飾って楽しむのもおすすめです。
商品リンク:https://koreiiwaichiba.com/?pid=170138290
5|最後に
いかがでしたか?
こうしてみると日本酒はとても奥が深いですね。
また、日本の結婚式や日本古来の行事にも日本酒は使われ、
日本の誇りある文化の1つともなっています。
その文化を工芸品と共に、より楽しめるように広げていきたいですね。