着物や陶器、和雑貨などでよく見かける「和柄」。

2020年の東京オリンピックのエンブレムでも採用されるほど、日本を象徴するものとなっています。そんな和柄ですが、「これも和柄だったんだ!?」と意外と知られていないのも事実!!

そんな何気なく目にする和柄一つ一つに、実は意味があるのは知っていますか?
もし知っていれば、ストーリーを添えて、より想いの込もったプレゼントができたり、着物や浴衣を着ている方への一言で相手を喜ばせることもできるかもしれません。

今回は、贈り物を選ぶ際に役立つ、和柄の意味や由来をご紹介します。

目次(もくじ)

1|和柄について

1-1|そもそも和柄とは?

1-2|和柄の歴史

2|代表的な和柄

 ・七宝柄

 ・麻の葉

 ・市松模様

 ・青海波

 ・波千鳥

3|おすすめ商品

 ・高知杉 木紋柄コースター

1|和柄について

1-1|そもそも和柄とは?

和柄とは、伝統的な文様をパターン化し、規律正しく並べたものを「和柄」と読んでいます。

また、縁起が良いとされる和柄を「吉祥文様(きっしょうもんよう)」と呼ばれる場合もあります。

この和柄は、平安時代中期から今までにデザインされ、いくつかのパターンは現在でも、当時のデザインのまま使用されています。

1-2|和柄の歴史

現在、私たちが目にする和柄文様のうちの多くは、平安時代以降のデザインが中心となっています。

平安時代初期は、中国や他の国からの影響のものが多くありました。
平安時代以降には日本独自のものや、他国から伝わったものをアレンジしたデザインが広まってきました。

そして、ひらがなが誕生し、デザインも日本独自のものへと変化していきました。日本人は古くから、自然の持つ美しさに惹かれていました。

そのため、現在の文様には歴史的なデザインを継承しつつ、自然をモチーフにしたものが多く存在しています。

2|代表的な和柄

ここでは、よく使われる和柄を意味と使われる場面をご紹介します。

・七宝柄(しっぽうがら)

同じ大きさの丸を四分の一ずつ重ねる柄のこと。
この柄を上下左右に規則正しく連続させたものが「七宝つなぎ」と呼ばれます。
また、七宝(しっぽう)とは仏教の教典に出てくる七種の宝のことで、

金、銀、瑠璃(るり)、玻璃 (はり)、しゃこ貝 、珊瑚(さんご)、瑪瑙(めのう)
であると言われています。

意味:円満、調和、ご縁

『七宝柄』は、円(縁)が繋がり続けている理由からそのような願いが込められています。
また、人の御縁や繋がりは、最初に挙げた「七宝」と同等の価値があることを示している柄でもあります。

人と人とのつながりを感じる場面や、様々なお祝いのシーンでプレゼントにぴったりの柄です。

おすすめ場面:
結婚祝い、就職、引っ越し祝いなど

・麻の葉(あさのは)

六角形の幾何学文様が、植物の麻の葉に似ていることから、その名前がついたと言われています。

日本では、平安時代から仏像の装飾などに使われてきた柄であり、
その美しさから今では、建築、ファッション、グラフィックなど、様々な分野で世界中に浸透しています。

意味:魔除け、成長祈願

古くから植物の「麻」は神聖なものとして神事に用いられ、生まれてきた赤ちゃんには、「麻の葉」柄の服を着せる風習がありました。
昔は子供の寿命が短かったため、魔除けの意味が込められていました。

また、麻は4ヶ月で4mにもなるほど成長が早く、真っ直ぐにグングン成長して行くので、健やかな子供の成長を願う意味も込められています。

おすすめ場面:
出産祝い、入学祝い、成人式など

・市松模様(いちまつもよう)

碁盤目状の格子の目を色違いに並べた模様で、いわゆるチェック柄と同様の模様です。
元々は石畳に似ているため、「石畳」と呼ばれていました。

江戸時代中期になり「佐野川市松」という歌舞伎役者が、舞台でこの模様の袴を着ていたところ当時の女性の間で大流行しました。

それ以来、その役者の名前を取って、「市松模様」と呼ばれたことが続いています。
ルイ・ヴィトンのバッグのデザインに使われている「ダミエ」柄は市松模様からきていると言われています。

意味:子孫繁栄、事業拡大

市松模様は、その柄が途切れることなく続いて行くことから、繁栄の意味が込められています。
同様の理由で、2020年の東京オリンピックのエンブレムにも採用されています。
その際のエンブレムでは、3つの四角形を組み合わせた市松模様になっています。
そこには、多くの文化や国が関わり広がっていく事による「多様性」を表現したい、という思いが込められているようです。

おすすめ場面:
結婚祝い、出産祝い、創立祝い、海外へのお土産など

・青海波(せいがいは)

平安時代に神楽(かぐら)で舞う舞人の衣装の柄が青海波で、青海波の名はこの神楽に由来するとわれています。

意味:未来永劫、豊かな暮らし

無限に広がる穏やかな波のように見えることから、そのような意味が使われています。

おすすめ場面:
出産祝い、引っ越し祝いなど

・波千鳥(なみちどり)

波の上を飛び、戯れている鳥の様子が描かれています。

意味:夫婦円満、家内安全、勝運祈願、目標達成

波は世間とすると、「世の荒波を一緒に乗り越える」という意味が込められていることから、夫婦円満、家内安全の意味を持つ文様とされています。

また、千鳥の語呂合わせとして、千取り。
「千の福を取る」という意味と、「高く飛ぶ」という縁起のよさから、
勝運祈願、目標達成の意味を持つとして広く好まれています。

おすすめ場面:
結婚祝い、就職祝い、合格祝いなど

3|おすすめ商品

・高知杉 木紋柄コースター 1,210円(税込)

間伐材を使用した、環境にやさしい高知杉のコースター。
温もりあふれる木目の繊細さと、杉のにおいがほのかに香るコースター。
モダンで繊細な美しい紋様は、日本人になじみのある縁起柄です。
会社の先輩やお世話になった方へのちょっとしたプレゼントに人気の商品です。